2024年1月2日に発生した羽田空港でのJAL機と海保機との接触・火災事故情報は、瞬く間に衝撃的な映像と共に海外にも拡散されました。
海外の人たちはこの事故をどのように思っているのでしょうか?
日本とは違った反応、意見があるかもしれません。
事故発生後、海外のサイトにどのようなコメントが挙がっているのかを調べました。
【海外の反応】羽田空港JAL機火災事故・海外サイトからのコメント
2024年の日本を心配する声
日本、どうしちゃったの?
2024年元日の能登半島沖地震の翌日にこの大事故、多くの日本人が思ったのと同じように、なんて年明けだ!と日本の新年を嘆く声がありました。
このX(Twitter)は事故模様の動画を挙げていますが、#ハッシュタグは「Tsunami」津波、「earthquake」地震。過去の日本の大災害と関連付けて見られていることがわかります。
乗客を適切に誘導した乗務員を称える声
あれだけの火災を出しながら、全乗客が無事に避難できたことからJALの乗員と客室乗務員を称える声は多数挙がっていました。
全乗客が無事に脱出できたことは、
ひとえに乗務員達の素晴らしいパフォーマンスのお陰である。
客室乗務員はサービス提供のためだけにいるのではなく、
乗客の安全を守るためにいてくれていることを再認識した。
搭乗客の安全を守ったのは、機体とCA達のお陰だ。
グッジョブ。
パイロットとCA、そして乗客、空港の消防隊、それらすべての人たちが素晴らしい行動をとったため、このような結果になった
CAとパイロット達は大きな賞賛を受けるべきだ!
日本人の気質を称える声
日本人の気質が犠牲者を最小限にしたとの声も多いです。東日本大震災など日本で大きな災害が起こるたびに、”Amazing Japanese People” アメイジング(素晴らしい)日本人!と日本人気質を褒めたたえる声が世界中から挙がります。今回の火災事故でも同じように賞賛する声が多数ありました。
全乗客が助かったことは奇跡!日本人は「私」ではなく「私達」と考える人たちだからだ。この奇跡とも思える結果は日本人にとっては想定内の結果なのだろう
緊急脱出の映像を見ると、ほとんどの乗客は手荷物を持たずに避難していることに感動した!この行動が生と死をわけたのかもしれない。
規則を守る日本の文化が功を奏した
日本人はこんな状況で、なんて効率的な動きをするんだろう、
アメイジングだ!
これほどの大事故にも関わらず、羽田空港はパニックにもカオスにも陥らなかった。いくつかの便は欠航となったが、遅延という形で滑走路の整備を待って運航できた便もあった。
日本の災害管理能力は、制度的にも文化的にも最高である。
エアバス社のA350機体の安全性を称える声
日本ではあまりみられないかもしれませんが、航空機自体の安全性を称えるコメントがとても目立ちました。
今回の事故で、エアバス社のA350型機は多くの信頼を得たようです。
彼女は驚くほど素晴らしい仕事をした。機内の魂を守った
パイロットとCAの避難誘導だけでなく、
このような頑丈な航空機を作った技術者のお陰だ
あの映像を見て、全乗客が生還できたなんて信じられない。素晴らしい航空機を作ったものだ。このA350は誕生から10年間が経っているが、この航空機のせいで亡くなった命はいまだに無い。
もし選択肢が私にあるなら、
私はいつもこのA350に乗りたい。
客室乗務員の活躍に感謝する。そして全乗客が生きていることは、
A350自体の安全性に寄与する部分が大きい
この近代的な航空機には信じられないほど火災への耐久性があり、
そのために全乗客が避難する時間があったのだ。
エアバス、ブラボー!
この事故は人災だ。A350は素晴らしい飛行機だ
航空機に対する愛から喪失感を訴える声
航空ファンらしき人からは、無残に焼けたエアバス機を見てそれを悼む声が挙がっています。
美しい機体が炎に包まれる姿を見るのは悲しい
彼女は全乗客を安全に脱出させるために彼女の仕事を果たした。
こんな美しい鳥(飛行機)がこのように破壊されてしまい、胸が痛む。
亡くなった方への哀悼の意を述べる声
海上保安庁の5名の方々の死を悼む声も多くありました。多くの人達が乗務員や機体を賞賛するコメントと共に、亡くなった方へのお悔やみの言葉も載せています。
この事故で無くなった日本の海上保安庁メンバーの5名の方、
彼らの愛する人と家族の方に私は寄り添います。
事故原因を早く知りたいという声
事故の原因究明を求めるコメントも挙がっています。今現在わかっている情報を元に原因を憶測するコメントや、なぜこうできなかったのか?など事故を分析しようとするコメントもありました。
JAL機は管制塔から着陸許可を受けている。一方で海上保安庁機は滑走路手前までの進入許可が出ていただけで、滑走路内に進入許可は出ていない。
全調査を待つべきだが、パイロット(海保側)による指示誤認、指示からの逸脱があった可能性がある。
私が今関心があるのは、
JAL機のパイロットがいつ滑走路上に別機がいることを認識したかだ。
着地数秒手前だったのか、衝突して初めて気が付いたのか?
なぜACAS(空中衝突回避システム)は2人のパイロットにアラームを伝えなかったのだろう?
世界で最も安全性の高いといわれるこの空港で、どうしてこんなことが起こり得たのだろうか?
この事故から学んだことを述べる声
この事故映像を教訓に学んだことをコメントし、その意見に反対するやり取りが挙がっています。
飛行機に乗る際、ビーチサンダル、サンダル、ハイヒールは履くべきでない!僕は必ず搭乗する際は靴ひもでしっかりと足に固定できるスニーカーしか履かない。緊急時に火災の中、走って逃げなければならない事態に備えてだ。
過去におきたDC10機の事故でも、ロサンゼルス空港で多くの乗客がハワイ行きのためサンダルで脱出をして足に怪我を負った。
2024には賢くなろう!飛行機に乗る時はビーチサンダル、サンダル、ハイヒールはやめよう!
ちょっとそれはやりすぎなのでは。こんな事故があなたに起こる可能性、どれだけあるかしら?飛行機を利用するたびに防火素材の服を着るなんてやりすぎ。
空港にくるために車を運転する方がほっぽどリスクが高いよ
まとめ
客室乗務員の対応を賞賛し、犠牲になった方を悲しむ気持ちは日本人と同じでしたが、
日本人の気質によって混乱が最小限に留まったとするコメントなどは、外から日本を見ている方たちならではですね。
また航空機自体の性能によって乗客の命が守られたとし、そこから技術者を賞賛する声は日本よりかなり多いように思いました。
いずれにしてもこれから原因が明らかになり、再びこのような事故が起こらないよう世界で共有され、生かされていくことを願います。